もともと税金は決算で確定した利益に対して納めるものでした。消費税は預かり金と考えると分かりやすいですが、売り上げの時点で計上し、受け取った金額から支払った金額を差し引いたものを納付します。ということは、利益が出なくても売り上げがあれば納付の義務があるということですね。零細業者は免税のはずですが、クライアントが大企業だと、インボイス制度のおかげで無視できないという話もあります。さらに嫌なことに、税率が三種類あるので分けて計算しなければなりません。
そういうわけで、さくさくと計算できるツールを作ってみました。前のタブでダウンロードしたALAN.exeを動かして、添付のbill.amtというサンプルファイルを読み込むと次のような画面になります。
売り上げデータの入力は、左端の顧客リストからクリックで選択し、商品も選択してから、下の売り上げというところをクリックすると個数を入力するダイアログが出ます。
このようにすると、真ん中の明細と右の課税区分ごとの集計データが更新されます。このamtファイルは単純なテキストファイルなのでメモ帳などのエディタで見ることができます。ただし、拡張子をamtとし、文字コードはUTF16LEとしてください。
参考までに中身は次のようになっていますが、これを手入力するのは面倒だという方のために、ALANにはお助け機能があります。これについては、順を追って説明していく予定です。たぶん、ALANもアップデートすると思います。
Data[税区分] : @(213,21)
{
Form
{
Text[税区分] : Wid(65)
Num[税率] : Wid(50)
CalcN[本体価格]("Init(0)") : Wid(100)
CalcN[消費税]("[本体価格]*[税率]/100") : Wid(90)
}
Body
{
"課税",10,,
"軽減",8,,
"非課税",0,,
}
}
Data[商品] : @(225,181)
{
Form
{
Text[商品] : Wid(110)
Num[単価] : Wid(85)
Team[税区分] : Link[税区分] : Wid(70)
}
Body
{
"A-123",300,1
"A-124",400,1
"A-125",500,1
"B-234",200,2
"B-235",100,2
"C-345",600,3
}
}
Data[顧客] : @(58,184)
{
Form
{
Text[顧客] : Wid(110)
}
Body
{
"山田"
"田中"
"中村"
"村山"
}
}
Data[売上] : @(588,36)
{
Form
{
Team[顧客] : Link[顧客] : Wid(100)
Team[商品] : Link[商品] : Wid(70)
Num[個数] : Wid(55)
CalcN[金額]("[個数]*[単価@商品]") : Wid(75)
}
Body
{
2,3,3,
3,4,2,
4,5,4,
1,1,5,
3,5,2,
4,6,5,
}
}
Tab
{
Table[顧客] : @(82,58) : Item([顧客])
{
Choice
}
Table[商品] : @(205,61) : Item([商品])
{
Choice
}
Text("売り上げ") : @(90,290)
{
Common[売上]
Size(10)
Color(0,0,0)
Click
{
New
{
Input[個数]
Set[顧客](Choice)
Set[商品](Choice)
}
}
}
Table[売上] : @(327,64) : Item([商品],[単価@商品],[個数],[金額],[税区分@商品])
{
Select[顧客](Choice)
Add[本体価格@税区分@商品]([金額])
}
Table[税区分] : @(718,63) : Item([税区分],[本体価格],[消費税])
{
}
}